マヨ中の常夜灯

日常の気になるあれこれ

ゴールデンカムイ最新ネタバレあり 第199話『坂の上のロシア領事館』感想

ざっとあらすじ

誘拐犯にかなり古いあんぱんを食わされた音之進。

 

一方で鯉登家に誘拐犯から電話が入り、片言のロシア語で「要塞と駆逐艦を破壊しろ」と脅迫され

平二パパは音之進に告げるのです。

 

「国のために音之進は助けない」と。

 

それを聞いた音之進は

「お兄ちゃんみたいな息子になれなくてごめんなさい、僕は生まれてこなかったと思ってください」

(音之進猿叫超サイヤ人化)

 

唖然とする一同。

 

「国のために死ね」と言い聞かせる前に我が子から発せられたこの言葉

子供だとばかり思っていた音之進の胸の内をパパは知らなかったのでしょう。

 

奮い立ったパパはロッシのごとく三輪車ドディオンを操り、鶴見中尉と共に犯人一味と応戦しながら音之進を全力で救出に向かうのです。

 

 

白と黒

音之進がかわいくて美味しい物を与えたい気持ちはわかりますが、賞味期限は確認してください。

 

黒いボーラーハットがあんぱんをクンクン嗅いで気付いたようですが既視感。

白いソフトハットはあんぱんを食べさせたり、パパの言葉に項垂れる音之進の背中を優しく擦ってあげたりこれまた既視感。

その宥める手に3コマも使ってるのは、そこに深い意味があるんだろうなと推測します。

そもそも日本語に反応しちゃってるしいいのかこれ

 

このどこかチグハグな行動に、この人達は誘拐が本意じゃないんだろうなと思いました。

上から言われて仕方なくやってるんだっていう

 

というかもうロシア人犯行説は無理があるのではないかと。

 

 

音之進~~~~~!!!

それにしてもその後の音之進は凄かった。

パパに見捨てられても自分を責め、犯人に一矢報いようとする誇り高き童よ。

 

絶望した姿さえも美しい

 

はああああなんなの君は・・・!?

背中をよしよしされてしおらしいひよこ之進からの

 

ヘッドバットから怒涛の三角絞めと大暴れ(えぇ)

 

16歳ボス猿之進、恐ろしい子

 

いやこれ全然死ぬ気ないですわ。

パパが助けてくんねえなら自分でなんとかするしっていう空気読まない音之進。

 

子供にボコられても反撃しない白帽子のお兄さんが優しすぎる。

こっちが尾形だったら今までの尾形像がひっくり返ってしまうけれどまあ

 

ないな。

 

にっこにこの音之進にモス(魚皮を使ったお菓子)を顔に盛られても、そのまま食べてあげようとする優しい月島軍曹があくまでも本命です

黒帽子も仲間がシメられてるのに止めに入ってないのが尾形らしいというか

これが宇佐美上等兵二階堂一等卒みたいなヒャッハーだったら音之進をタコ殴りにしてもなんらおかしくないのですが、この二人の誘拐犯にはまだ人としての感情がちゃんとあるように思えるのです。

 

(しかし現在の鯉登少尉と対峙してるのは尾形であって、差し出したあんぱんと兄弟の想いが鍵ならば白帽子は尾形の線が捨て切れない)

 

 

鶴見一座とあんぱんの怪

犯人との交渉は鶴見中尉

監禁されている場所は陸軍訓練所

見張っていたのはあいつって一人しかおらんのかい

パパに後ろを振り向かせないようにする鶴見中尉

追手を撃った風な鶴見中尉

これで海軍中佐を騙せるものなのだろうか

 

そしていかにも意味ありげに映し出される月寒らしきあんぱん

 

これが師団の寸劇だったとしたらとてもやりきれない気持ちです。

だってみんな良い奴なんですもん。

 

でももしかしたら私たち野田サトル先生の手の平の上でクルックルにされてません?

スティングのように。

 

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週刊ヤングジャンプ No.25

冒頭煽りの賞味期限消費期限は鶴見中尉と鯉登親子の蜜月の期限切れを暗示してるようで今後の展開を見たいような見たくないようなそんな気持ち。