マヨ中の常夜灯

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アニメ進撃の巨人 第3期 18話(通算55話)『白夜』感想

エレン・イェーガー

進撃の巨人は当初から何故か主人公に思い入れが出来ません。

元々この物語に推しがいないので客観的に見れて非常に満足なのですが

梶裕貴さんの渾身の演技に入り込めないのが勿体無い気がします。

(梶さんは別腹で音速のソニックの方が好きなので)

 

エレン獣の巨人ジーに会って

「お前は父親に洗脳されている」

「いつかお前を救い出してやる」

と言われます。

 

そばにはベルトルトと黒焦げアルミンが横たわっており、戻ってきた来たリヴァイ兵長注射器でアルミンを救ってくれと頼みます。

 

その頃手足をもがれたライナーは鉄のケースに入ったクリスタ宛てのユミルの手紙ハンジさんに没収され、殺されかかったところをジャンの一言が救います。

 

「巨人の力奪えるかも」

 

つまりエルヴィン団長によると

注射器使う

巨人になる

巨人化できる人を食べる

一旦知性のない巨人になる

人間に戻り巨人力を操る人になる(瀕死に至った人を蘇らせることができる)らしいけど

 

はーーーーーーーーー注射器一つで何でもできる残酷な世界とは何ですか

科学技術が発展してもマンモスの復元すら出来ないというのに

一粒で伸び縮みするメルモちゃんみたいな感じなのかなあ

 

結果はジャンの提案が裏目に出てライナーはジークと車力の巨人に奪われてしまうのですが

ライナーに対して非情になりきれないジャンが結構好きだったりします。

 

 

そうこうしてるうちに兵長はエレンに注射器を渡そうとしますがその時

フロッグがエルヴィンを背負って戻ってきましした。

 

そこからミカサも含めて注射器争奪戦が始まるのですが

この期待の新星フロッグが持ち味を存分に発揮しています。

 

お前らだけが辛いと思うなよ

お前ら壁の向こうがどんなか知らねえだろ

みんな死んで俺だけ生き残ってしまったけど

団長にトドメを刺そうと思ったけど、地獄に行ってもらうから

巨人を滅ぼせるのは悪魔だし

俺みたいな奴が残った使命は悪魔を蘇らせることくらいだし

 

などとその他大勢の気持ちを代弁したフロッグ。

そんな悪態をついても命からがらエルヴィンを背負ってここまで来たのは賞賛に値する。

 

一方のエレンは兵長に掴みかかり殴られて吹っ飛ばされ

ミカサは注射器強奪のために剣を振り回し喚き散らします。

 

いままで散々巨人のせいで~とかあいつら駆逐してやる~とか恨み辛みで息巻いてたのにいざ命が惜しくなった途端

 

アルミンを助けるためには巨人にするしかない!!!

 

って、ハァ?

 

まさにループ状態。

あんなに忌み嫌ってた巨人に縋ってしまうという本末転倒とはこのことかい。

 

 

アルミンがあっさり巨人化したせいで他キャラの巨人のプレミア感がなくなり

ベルトルトを貪り食うあの姿はなんだろう、あんなに勇敢に誇り高く散ったアルミンはどこへ行ったの?

なんかちょっと悲しくなりました。

もしゲスミンがこれを計算していたのなら彼はきっと立派な団長になれるでしょう。

 

結局アルミンを助けた兵長ハンジさんでしたが、エルヴィンと三人揃った最後のシーンが好きで好きで、この回が当時の私の作品に対する分岐点になったと思います。

 

そういえばこの回の連載時巷ではエレンミカサの喜びをよそに人気キャラであるエルヴィンを何故死なせたのかえらい微妙な空気になり、アルミンに相当風当たりが強かった印象でしたがそれも過ぎてしまえば今は昔。